VMware Horizon インスタントクローンにて、vCSA が停止している状況の影響について検証および、考察を行いました。

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検証環境

環境としては、VMware Hands-on Labs を使用しました。
https://labs.hol.vmware.com/

使用した Lab は、下記の通りです。
・VMware Horizon - Getting Started with App and Desktop Virtualization (HOL-2451-01-DWS)

バージョン情報: ※2024/1/6現在

vCSA: 8.0.0 Build 20920323
ESXi: 8.0.0 Build 20513097
Horizon: Horizon 8 2303

 

検証内容

プール構成の確認

プール構成は下記の通りとなっています。

連携しているvCenterは、vcsa-01a.corp.vmbeans.com、ゲストのカスタマイズはClonePrepですのでインスタントクローンとなっています。

・ClonePrep でのゲストのカスタマイズ
https://docs.vmware.com/jp/VMware-Horizon-7/7.13/virtual-desktops/GUID-9F2216B4-BED5-4849-934D-5F69A61FFE52.html

展開されている仮想デスクトップ数は2台です。2台ともステータスは使用可能となっていますので、ユーザが接続できる状態です。

 

vCSAのシャットダウン

VAMIからシャットダウンを行います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

https://docs.vmware.com/jp/VMware-vSphere/8.0/vsphere-vcenter-configuration/GUID-A0BB46B0-DE71-4C62-A5BF-22B17ED8AA98.html

 

vCSA停止時の仮想デスクトップ接続の挙動の確認

vCSAのシャットダウン後、展開済みの仮想デスクトップのステータスは使用可能のままですので、変化はなく、影響がないことがわかります。

なお、vCSAがシャットダウン状態であるエビデンスとして、vCSAへのPingによるリーチャビリティがないことを確認しています。

実際にHorizon Clientから、仮想デスクトップにログインできるか確認しました。

HOLのデスクトップに、Horizon Clientのショートカットがありますので、起動します。

仮想デスクトップにログインすることができました。

Horizon Console上でも、マシンWin10IC-1のステータスが接続済みとなっています。

仮想デスクトップシャットダウン後の挙動の確認

ここまでの検証で、vCSAがシャットダウンしても展開済みの仮想デスクトップに関しては影響がないことがわかりました。
では、仮想デスクトップをシャットダウンした際の挙動を見てみます。

シャットダウンを行った仮想デスクトップのタスクが自動更新へ遷移し、ステータスがメンテナンスモードに変化しました。

しばらくすると、ステータスがエラーとなり、タスクがなし(エラーによりタスクが失敗したため)となりました。

該当マシンのイベント上でもエラーとなったことが確認できます。

プールメンテナンスの挙動の確認

今度は、vCSAがシャットダウンしている状態でプールをメンテナンスした場合の挙動を見てみます。

スナップショットの情報が取得できず、「Could not list datastores from VC」というエラーメッセージが表示されました。
vCSAがシャットダウンされているため、データストア情報が取得できずエラーとなっていることを意味しています。

しばらくすると、vCenterとの接続がタイムアウトしたためか下記のようなエラーが表示されました。

まとめ

インスタントクローンでは、仮想デスクトップをログオフ・シャットダウンすると、仮想デスクトップが削除され、再作成される動作となります。
その際のフローとしては、下記の通りとなります。

1. 仮想デスクトップログオフ・シャットダウン
2. ペアレントからクローンにより、仮想デスクトップを作成
3. ゲストのカスタマイズ(ClonePrep)
4. 使用可能

上記のうち、「2.」の処理においてvCenterとの連携が必要なため、vCenterが停止しているとこの処理が行えず、エラーとなります。

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